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彼方の花冠

どことも知れない国の、いつとも知れないお話です。 その国の王様の元には、二人の子どもがおりました。美しい王子様と可憐なお姫様です。二人とも並ぶものがないほどにお綺麗な方々でしたが、お姫様の麗しいことといえば、墓地の死者たちすら囁きあうほどでした。 「美しい方がいらした」...

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