青吊2018年10月27日読了時間: 3分彼方の花冠 どことも知れない国の、いつとも知れないお話です。 その国の王様の元には、二人の子どもがおりました。美しい王子様と可憐なお姫様です。二人とも並ぶものがないほどにお綺麗な方々でしたが、お姫様の麗しいことといえば、墓地の死者たちすら囁きあうほどでした。 「美しい方がいらした」...